街を創る色 --- 景観は公共のもの
東京都は景観の保全を目的として、色彩基準から外れたビルの建築主に色の変更命令を出せるよう、都景観条例を改正する。YOMIURI ONLINE

c0049650_11225789.jpg昨年10月に完成した赤い壁のイタリア文化会館をめぐり、「皇居周辺の景観と調和しない」などとして地元住民が壁の塗り替えを要請している問題。東京都はイタリア大使館に色の変更を申し入れているが、現行では建物自体には違法性はなく、従うかどうかは大使館側の判断に委ねられているとのこと。

イタリア人建築家によると格子のパターン+漆の赤色=日本のイメージということですが、問題はその色の強さ、日中見るとかなり刺激の強い色味だそうです。
確かに美しい色で、私は個人的にひとつの建築物として美しいデザインだと思います。
ただこんな大きなビルが一面この強い色を放っていたら周りで生活する人、観光で訪れた人はどう感じるのか。
景観は公共のもの。周りの景観と響きあうやさしさがほしいなと思います。


こちらは地元福岡のケース。
福岡ドームに隣接するホークスタウン。映画館やゲームセンター、ショップなどが入り、最近はさらに増床し大勢の人でにぎわうアミューズメントスペース。

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2000年に開業した当時の外壁の色         開業当時の駐車場側(道路には面していない)

実は竣工当時塗られた外壁は写真右のような鮮やかな色でした。
ひとつひとつの色が鮮やかでしかもそれが色とりどりに塗られていくさまをドキドキしながら見守っていたのを覚えています。
もちろんこのドキドキはワクワクではなく ワナワナです(笑

隣接する福岡ドーム、ホテルシーホークの向こうは海、近隣にはシーサイド百道として知られる観光スポットでもあり企業の高層ビルやマンション、高級住宅地と続く美しい街並み。
このホークスタウンの周辺も閑静な住宅街です。

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写真の左に閑静な住宅街がつづきます         ドームの向こうの海

この街に住む者としてやはり強い抵抗を感じました。
福岡に来た当初はキャナルシティにも驚かされましたがどうやら外国人建築家から見た福岡、アジアのイメージなのでしょうか。

結局 住民の抗議に応えて外壁は塗り替えられ若干トーンを落としてのオープンとなりました。
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by visual-c | 2006-09-28 11:26 | NEWSな色
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