新年会でお会いした方から、質問された話より。(新年会ネタ、最終)
「今日の私のファッションカラーコーディネートはどうですか?」 この質問はどこに行っても聞かれます。相手がどんな堅そうなお仕事の方でも、あまりファッションには興味がないのかしらと思うような方でも、色の話の最後には必ず。 色の仕事というと似合う色をアドバイスする人という思い込みなのかも知れませんが、皆さんご自分の似合う色、その日のコーディネートが気になるようですね。 どうですか、と言われても日本の男性の場合、使われている色が極端に少ないので、先ずはもう少し色を楽しんでほしいと思います。 昨年から大フィーバーしている冬ソナのぺ・ヨンジュ、甘いマスクが日本女性をとりこにしたようですが、それに一役かっているのが定番になっているカラフルなマフラーではないでしょうか? 元来日本人は平安の昔から男女ともに優れた美意識を持っていたのです。源氏物語絵巻などを見ると男性の装束もカラフルですよ。 さてビジネススーツの定番カラーというと紺、茶、グレーの三色に集約されますが、この色、実は江戸時代の「奢侈禁止令」下に比較的庶民が自由に楽しむ事を許された三色と同じと言うところが興味深いですね。 現代社会の中でもやはり何かの規制下にあるかのようです。 カラーマーケティングコンサルタント 厳しい封建制度の中でも庶民は歌舞伎や浮世絵を通して色彩を楽しんだのでしょう。江戸時代には四十八茶百鼠と言われるほどバリエーションに富んだ茶色や鼠色が流行りました。これが庶民の趣味や嗜好による「流行色」の始まりです。 江戸時代の庶民はかなりおしゃれに対する欲求が強かったようで、少ない色目の中に微妙な違いを楽しんでいます。この時代に生まれた「粋」の文化は、「派手」とは逆に地味で洒脱の中にもきりっとした感じがあり伝統色の中でも私の好きな時代です。 「粋」については九鬼周造著『「いき」の構造』に詳しく書かれています。
by visual-c
| 2005-02-08 01:44
| iroiroな色
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