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天神地下街ニューオープン
 地下鉄七隈線開通とともに天神地下街はNEW AREAのオープンで連日賑わっています。私の事務所は天神南駅のすぐ近くですので、地下街が伸びて大変助かっています。特に寒い日、雨の日は大助かり。

 という事で、毎日通勤に通っていますから、いろいろウォッチングしています。もちろん「色」を通して。

 さて、天神地下街が暗い・・・ことについて。
大阪、東京、福岡と移り住んでいますので各都市の地下街を利用してきましたが、天神ほど暗い地下街はないですね。
初めて足を踏み入れたときは、異様な感覚を覚えました。
あまり来たい場所とは思えませんでした。ですからショップに入ってみることもなく、ただの地下通路として利用していたような気がします。
 その後仕事仲間から、天神地下街のコンセプト「19世紀のパリの町並み」と聞き、やっと納得したものでした。レンガの通りや流れるシャンソンも、そうと聞けば納得します。

 地下街はここ1~2年、店舗の入れ替わりが激しく、その度に新しく入る店舗の照度が高くなり、以前よりは明るくなっていました。
ただ飛び飛びにそういう店舗があるので、しかも既存の店舗との照度差が激しいので、無秩序でせっかくの地下街のコンセプトを壊しているのが気になる所でした。

 さて、今回新しく伸びたエリアは天井がドーム型で高さも少し高くなったようですがそれでも若干圧迫感があるのは、天井の仕上げ材が鉄であること、色が暗い事が原因と思われます。

 配色は上に行くほど明るくするのが自然です。床~壁~天井と明るくなるのです。これが逆になると上から押さえつけられるような圧迫感があります。
天井を暗い色にするのは、クラブなど特別な雰囲気を出したい場合に限られます。

 以前から天井の仕上げ材を替えればずいぶん雰囲気は変わるのにと思っていましたから、今度はどうするかと楽しみにしていたのですが、やはり旧地下街とのつながりを考えたのでしょう。
多少の違いは色を変えているところ。レンガ通りは床・壁のレンガ色に合わせてグレイッシュなグリーン(補色配色)、石畳通りはグレー(同一色相配色)。どちらも明度は上げているようですがアールデコ調の模様のすき間から見える天井が黒いのでやはり暗い天井である事は変わらないのが残念です。

 Saleも終わり、ウィンドウはすっかり春模様。しばらくは地下街のカラーウォッチングを楽しみたいと思います。今年はグリーン系がたくさん出ていますよ。

                        カラーマーケティングコンサルタント 
by visual-c | 2005-02-16 23:31 | カラーマーケティング
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