カテゴリ:色の取説( 12 )
伝統色―葡萄色と古代紫で秋を着る
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 葡萄色/古代紫


~たれかすむ山下水のかきつばた
  むべえびそめの色に咲きにけり~


と詠まれたようにかきつばたの花に似ていたとも言われている「山葡萄」の色。
濃い赤紫をさすこの色名は「葡萄色」とかいて「えびいろ」と読みます。

先日、カギコメさんがフランス発の流行色PUCEを教えてくださったのですがBorownish-purpleってどんな色かしら?
わたしのイメージはこの葡萄色だったのですが色見本を見てみたらまったく違う色が出てきてほんとはどんな色なのかな~って思い巡らせています^^

もう一つは古代紫。
江戸紫のような粋な紫を今紫と呼んだことに対し、少しくすんだ紫を古代紫といいます。

世界中で黒が大流行のこの秋冬ですが、秋を感じるこんな色がさし色としてたくさん見かけられます。今年の秋用に買ったスーツにあわせて秋バージョンの紫ネイルにしてみました^^
自然の色、古き色に心惹かれるもの想ふ秋です。

c0049650_212065.gif※追記
やっぱり気になったので調べてみました。フランス発のPUCEはこんな色です。
日本の伝統色名で言うと「半色」と書いて「はしたいろ」
薄紫でも濃紫(こきむらさき)でもない半端な染め具合の紫色のことをこう呼んだそうです。
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by visual-c | 2007-10-04 08:53 | 色の取説
秋を彩る――日本の伝統色「栗梅」
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こちらは正真正銘、色見本です^^
「栗梅茶」・・・江戸の中期から後期にかけて流行した色です。

秋の味覚の代表格”栗”を渋皮煮で食してみたら・・・なんかこんな色、伝統色であったような~
ということで日本の色第二弾です。

伝統色と言えばカラーの資格試験に出てくるのですが、ただ色見本を見て覚えるのは大変。
もちろん色の意味は書いてあるのですが、覚えるために読んでいるっていうのはなかなか定着しないようです。

さて、江戸時代の色彩文化といえば、派手になりすぎた町民文化を諌め何度も奢侈禁止令が出された時代。それでもおしゃれをあきらめなかった江戸時代の庶民は茶や鼠色という地味な色合いの中に”粋”な配色をみいだしました。
四十八茶百鼠といわれるほど茶系やねず系の色が生まれています。

ちなみに色名に梅がつくのは赤みのある色。
栗梅茶も赤みのある茶色ですね。
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by visual-c | 2007-09-24 02:12 | 色の取説
美しい日本の色名――伝統色「赤朽葉」に染まる福岡の街
c0049650_563610.jpg九州の西側を北上した台風11号の影響で、時折強い雨が降ったりやんだりのぐずついた日曜日の夕方。
福岡は一瞬不思議な光に包まれました。
急に部屋の中が赤くなったので思わず窓の外を見てみたら、空が赤く染まり、なんとも幻想的・・・
西のほうが夕日に染まるいつもの夕焼けではなく空全体が一色に。

※色見本のようですが空の写真です※

この微妙な色合い、赤やオレンジといった色名では表現できないな~と思い、日本の伝統色辞典で調べてみました。

「赤朽葉」 ・・・あかくちば

自然の中に美しい色を見出し、季節の変化とともに移り変わる色を思わせる色名がたくさん生まれた平安時代。
ちょうど季節は秋。
色づいた葉が枝から落ち、土に朽ちようとする色を連想させる朽葉色。
赤朽葉はその中でも紅葉した朽葉の色をあらわしているそうです。
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by visual-c | 2007-09-18 05:13 | 色の取説
色の好みはこう決まっていた!宇宙規模で考えよう~
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やっとできました(;-_-)=3 フゥ 汗と涙の結晶・・・地球です^^

さて、前回の続き「色の好みはこう決まっていた!地球は丸かった」のその後です。
「地球は青かった」いう有名な台詞を思い出し地球は青くしました。
というのも今日の話は宇宙規模の話なので宇宙から見た地球・・・ということで(汗)

宇宙という大きさでとらえた時 太陽から降り注ぐ光は地球上に平行に入って来ると考えられます。そして普通透明と感じている太陽光には様々な波長の光が含まれています。

もしも地球が大気圏というものに囲まれていなかったら、太陽光はそのまますべての波長を同じだけ含んだまま地球上の各地点を照らすのですが・・・

この大気圏を通る時に 壊れやすい短波長(青)の方から崩れていきます。崩れながら散乱する光を私達は青く見ています。
宇宙から見て地球が青かったというのはうなずけますね~

簡単に言うと、緯度によって通り抜ける大気圏の長さ(図印)がちがうので自然光の中の波長の壊れ度が微妙に違っているのです。
普段感じてはいませんが、地域によって自然光の含む波長、色温度が違うということです。

あらら?
ちっとも簡単じゃないY(>_<、)Y

がしか~し、理解していただいと仮定して・・・次に進みます(〃_ 〃)ゞ ポリポリ

前回の答えは・・・・・
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by visual-c | 2007-06-25 17:39 | 色の取説
色の好みはこう決まっていた! 「地球は丸かった」の巻~~~
今年は各地で入梅が遅れましたが、入梅後もなかなか雨が降らないところも多いようですね。四国はまだ水不足が深刻なのでしょうか・・・
福岡もよく水不足が騒がれる土地柄ですが、そうかと思うと集中豪雨の被害にあったり、自然は人間の都合のいいようには動いてくれません。
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さて、ずいぶん間が開いてしまいましたが、地域色の続き・・・
またまた日本地図の登場です。

色の好みに影響を与えている要因の一つが緯度差であると書きましたが、緯度が違うと何が違ってくるでしょうか?

ヒントは「地球は丸い!」 デス。


ではまた・・・・To be continued

え? これで終わり?
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by visual-c | 2007-06-19 07:26 | 色の取説
北緯33°― 福岡の地域色は何色?
北海道では桜前線、蝦夷桜が満開・・・
沖縄では入梅・・・

同じ日本なのにこんなに季節が違うんですね。
日本は縦になが~い国・・・わかっていても中国やアメリカに比べたら小さい小さい島国。
季節の便りをきいて改めて思い出します。

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日本最北の岬、宗谷岬は北緯45度31分(実際は択捉島の45度33分)
最南端はなんと東京都の沖ノ鳥島で北緯20度25分
北緯24度の沖縄よりもっと赤道よりにも日本の島があったんですね。

これだけ地球儀上の位置が違うと気候風土が違うのも当然です。
実は、地域によって嗜好色が違うのはこの気候風土の違いが大きく影響しています。

えええ?
地域によって色の好みが違う?と思った方は「十人十色と言うけれど・・・色の好みは何で決まるの?」をどうぞ

地域差による色の好みに影響する要因は気温・湿度・日照時間・土質と・・・
さて後一つ

それが緯度差なのです。
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by visual-c | 2007-05-18 11:00 | 色の取説
十人十色と言うけれど・・・色の好みは何で決まるの?
c0049650_2129239.jpgc0049650_21293950.jpg(こんな地域限定スナックもよく見かけますね)
江戸紫            京紫

カップ麺のスープの味は 東と西では違うということは 結構知られていますね。
それは味の好みが違うからで 全体的に東は濃い味、西は薄味。
うどんの出汁を見れば よくわかりますが、 関西の人は 関東でうどんを食べるとまず見た瞬間、 しょっぱい(塩辛い)と感じてしまい、実際食べても出汁の味よりしょうゆ味を感じてしまいます。
一方、関東の人は関西でうどんを食べると 見ただけで味が薄そう、物足りないと感じるそうです。
って、この好みの差、境目はどこでしょうね~
ちなみに私は関西人なので 出汁はしっかり、薄口醤油で味付けます。
実際の味付けも地方によって好みの差はあるようですが
実は人間の味覚は五感の中でも最も鈍感で、わずかに1%の感覚。
一方、視覚による情報は87%、私たちはほとんど見た目でいろんことを感じ取っています。
目で食すというとおり、目で味わう部分が大きいのです。

そして・・・食品の色の濃さは味の濃さと連動しているようです。

ところで、この嗜好差は味だけではなく色にもあります。
大阪でヒットした商品が 東京でヒットするとは限りません。
また九州で人気のショップがそのまま同じショップを東京で展開しようとして失敗したという話もよく聞きます。


「十人十色」と言われますが どうしてこの好みの違いが現れるのか。
考えたことはありますか?

色の好みの差は時代環境の違いである年齢差、性別などの先天的または育った環境や職業など経験による後天的な個人差に左右されます。

そして・・・あまり知られていない自然環境の違いによる地域差に大きく影響されます。
これは生まれ育った土地の自然環境によって後天的に獲得された嗜好傾向ですが最も無意識的に自然に発生するものです。

その土地できれいに見える色は その土地の人に好まれ、普段よく見ている慣れ親しんだ色は落ち着く・・・地域による色の嗜好差を ちょっと頭の隅っこにインプットしてくださいね。


 
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by visual-c | 2006-09-05 21:50 | 色の取説
オリンピックシンボルと国旗の色
 さて華やかなセレモニーで幕を開けたトリノ五輪ですが日本勢の成績が今のところ思いのほか振るわずちょっと残念ですね。でも・・・悔しい涙もすてきです。

先日の記事でオリンピックシンボルの色について書きましたが、オープニングの五輪は黒の輪が白でしたね。それから決まりは例の5色または単色なので、競技を見ているとそれぞれの単色のシンボルもたくさん出てきます。

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 ところで、この5色は国連加盟国の国旗の色の中で多い色から選ばれています。
国旗には建国の精神、宗教、思想、歴史や自然などが色や形で表現されています。ちなみに国旗に使われている色は赤が最も多く全体の8割近く。次いで白が7割ほど。青・黄・緑が同じくらいで5割、黒4割、オレンジ1割という割合です。


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 もっとも多い赤は日本のように太陽を表している場合と独立のために犠牲になった血を意味しているもの、自由や勇気の象徴としているものもあります。
黄色は国によっては太陽を、また豊かな鉱物資源や大地の恵みを表し、緑は森林資源を表している他、イスラム教では天国をあらわしていることからイスラム国家の大半が緑を基調色としています。
 また青は空や海を、そして祖国への忠誠を表しています。
オリンピック発祥の地・ギリシャの国旗は青と白で、澄んだ空と清純を表しているということです。
 まだまだ細かく見ていくとおもしろいのですが、いずれにしてもその国の歴史を知らないことには本当の意味は理解できないようです。 (参照:色彩の世界地図)
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by visual-c | 2006-02-14 02:02 | 色の取説
青嵐  (色彩ミニ事典)
昨日のテレビニュースで気象予報士さんが言っていた言葉。

 青嵐とは・・・初夏に吹く新緑の木々をゆらす強い風のこと。

青々とした緑の葉をゆらし・・・嵐と言っても青とつくと何となくさわやかな雰囲気。
ところで色濃く茂った緑を形容することばとして「青々と」という表現を使うのはなぜでしょうか。

 大昔、まだ色の認識がなかったころ、あるのは明るいか暗いかだけの見分け。
そこから次に生まれたのは白と黒。明るい色はすべて白、暗い色はすべて黒、とされていました。次に生まれたのが赤。この頃は黄色もオレンジもその辺りのいわゆる暖色系の色はすべて赤とみなされていました。その後、黄色と緑が生まれ、青も最初は緑に含まれていました。

 今でも時々暖色系をあか、寒色系をあおと総称している場合がありますね。
「あの女性はあかっぽい服を着ていた」決して赤い服ではないのですが、赤に近いような色味の明るい色をこんな風に表現してみたり、信号の青も厳密には緑に近い色ですが、青と呼んでもさほど違和感がないのは色名の発生の歴史に由来するのかもしれません。

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by visual-c | 2005-05-07 15:24 | 色の取説
桜色
 三寒四温を繰り返し、やっと桜前線が近づいてきました。
桜と聞けば、長い寒さに緊張したからだが一気に緩んでいくようなほのかな暖かさと愛しさを感じます。
桜の季節は短く一雨降ればあっという間に消えていく、そんな儚さも日本人の心にいっそう愛しさを感じさせるのでしょう。

c0049650_18473399.jpg 桜色・・・というと淡いピンク。
皆さんの頭の中にある桜色はどんな色でしょうか。

 桜には300もの種類があるそうですが、中でも最も有名な染井吉野。
その花びらの色はほんのり紫がかったほとんど白に近いピンクです。
普段私たちが覚えている桜色よりはるかに白い色。一度確かめてみてください。

 私たちは自然のモノの色を実際の色よりも濃い色(鮮やかな色)で記憶しています。若葉の色、空の色も思い描いている色と本当の色ではずいぶん違います。
この「記憶色」・・・唯一違っているのが人の肌の色。これだけは実際よりも色白(高明度、低彩度)に記憶されています。

 写真や画像、商品も「記憶色」に近づける事で好まれる色になります。
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by visual-c | 2005-03-30 18:57 | 色の取説