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桜色
 三寒四温を繰り返し、やっと桜前線が近づいてきました。
桜と聞けば、長い寒さに緊張したからだが一気に緩んでいくようなほのかな暖かさと愛しさを感じます。
桜の季節は短く一雨降ればあっという間に消えていく、そんな儚さも日本人の心にいっそう愛しさを感じさせるのでしょう。

c0049650_18473399.jpg 桜色・・・というと淡いピンク。
皆さんの頭の中にある桜色はどんな色でしょうか。

 桜には300もの種類があるそうですが、中でも最も有名な染井吉野。
その花びらの色はほんのり紫がかったほとんど白に近いピンクです。
普段私たちが覚えている桜色よりはるかに白い色。一度確かめてみてください。

 私たちは自然のモノの色を実際の色よりも濃い色(鮮やかな色)で記憶しています。若葉の色、空の色も思い描いている色と本当の色ではずいぶん違います。
この「記憶色」・・・唯一違っているのが人の肌の色。これだけは実際よりも色白(高明度、低彩度)に記憶されています。

 写真や画像、商品も「記憶色」に近づける事で好まれる色になります。
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by visual-c | 2005-03-30 18:57 | 色の取説
デザインバーコードを読む
 どこにでも何にでもついているバーコードがユニークに変身していますね。

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                                         (日経デザインより)

眼のつけ所がおもしろくて、なるほどなるほどと頷くデザインが一杯です。
すでにサントリーの機能性飲料、燃焼系アミノ式と健康系カテキン式で採用されていますので早速購入してみました。燃焼系はもともとCMも楽しくインパクトがあり大ヒットしましたが、このバーコードもにくいですね。
(このユニークなデザインバーコードを作っている会社「デザインバーコード」のHPは
 デザインバーコードのWebサイト
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 バーコードは太さの違う黒バーと白バー(黒バーの間の地の白い部分もバーとみなします)の反射率の違い(簡単に言うと明るさの違いのようなもの←この方がわかりやすいですね)を光で読み取っています。
この時に使われている光はヘリウム・ネオンレーザーという赤色光。
この赤色レーザー光では赤・橙・黄色も白と同じ反射率の色として感知され、また緑・青・紫は黒と同じ反射率の色と感知されます。

 という事はバーコードは白地に黒バーでなくても、これらの色で代用する事が出来るのです。パッケージのデザインの中にある色を使うと印刷コストも下がり、デザインもすっきりして一挙両得。
色の組み合わせとこのデザインバーコードを使えば、パッケージもずいぶんおしゃれに変身できそうですね。

                        カラーマーケティングコンサルタント 
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by visual-c | 2005-03-17 20:08 | 色の取説
ワンランク上へ(コンビニ・カラーマーケティング)
~カラーマーケティングの視点からコンビニウォッチング~

 最近はどこにでもコンビニが進出していてとても便利になりました。
昨年地下鉄西新駅構内にファミリーマートが初登場したと思ったら、先月オープンした天神地下街にはローソンがあります。

 確かにどこにでもあれば便利。
ただ、コンビニのどこからでも認識できるように考えられたあの派手な色調の看板や明るすぎる店内照明は施設や環境などのコンセプトと上手く調和するのが難しそうです。

 そんな中、高級ブティックが並ぶコンセプトビルやオフィスなど高級感のある特定施設内に新しい形態のコンビニを展開しているのが“ファミマ!!”
(ファミリーマートの略ではなく、これがブランド名です)
先月東京汐留ビルディング内にオープンしたPedi汐留にも入っています。

昨年、東京恵比寿のガーデンプレイスを訪れた時にカラーウオッチングしてきましたので今回はちょっとご紹介。


 さて、「ファミマ!!」と「ファミリーマート」どこが違うのでしょうか。

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まず、ロゴが違う。従来のブルーとグリーンの組み合わせとは全く違う黒字に白抜き文字のモノトーンでシックにまとめています。

店内の床はローズウッド調のフローリングで落ち着いた雰囲気を出しています。
棚も床と同系色の木目調で高級感を出しながら、洗練されたイメージのステンレスのフレームと絶妙なバランスを保っています。
そして木目とモノトーンのシックな配色の中にしっかりきかせているコーポレートカラーのライムグリーンがさわやかさを、ポイントカラーの黄色が楽しさを演出しています。

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さらに照明はブティックのようにダウンライトを併用。並べられた商品を浮かび上がらせるようにスポットライトも配置されています。商品もファミリーマートの半分以下でしょう。ゆったりと買い物できるスペースを確保しています。

そういう高級感あふれる店舗設計ですから商品も普通のコンビニより少々高めのいいものを厳選しています。特に輸入物のカラフルなステーショナリーが人気のようです。

少々高くてもこの雰囲気なら許せそうですね。

次回“ワンランク上へ”はファーストフード。(予定・・・)

                     カラーマーケティングコンサルタント
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by visual-c | 2005-03-09 17:40 | カラーマーケティング
八朔の色
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柑橘類にはいろいろありますが、中でも私の大好きなのが八朔。そろそろ季節らしく店先に見かけるようになりました。

 さて今日はちょっと色彩効果のお話。
同じ柑橘系でもレモンの黄色とみかんの黄色は違う色味。
アメリカの色彩心理学者ロバートドアによるとすべての色は青みのあるブルーベースと黄味のあるイエローベースに分類されます。
ブルーベースは涼しげでさわやかな色味、一方のイエローベースは温かみのある色味。
柑橘系で言えば、レモンの黄色はブルーベース、みかんの黄色はイエローベースです。ブルーベースの方はさわやかさとともに酸味を感じますがイエローベースの方は甘みを感じます。

 さて、この八朔はどちらでしょうか。
レモンよりは温かみのありそうな色ですが、オレンジよりは酸味がありそうな微妙な色です。そのままの色を見るとどちらかと言うとすっぱそう。

 そこで「よく売る」ための色彩マジックが写真の赤いネット。
色の同化現象(組み合わせた色味に近づいてみえる)を利用しています。
同じ八朔ですが、ネットに入っている時は橙がかって甘みが強そうです。
実際買って帰って、ネットから出してみるとこんなに違う色なの?と驚く程です。枝豆やオクラの入っている緑のネットも同じ効果を利用して、より美味しそうな鮮やかな緑に見せるための工夫なのですよ。
 
 それにしてもこの八朔にはだまされました。さて、お味の方は・・・
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by visual-c | 2005-03-07 00:30 | 色の取説
ひな祭り
c0049650_11403395.jpg 3月3日、今日はひな祭り。
一ヶ月前から事務所の玄関に小さな巻き雛を飾っています。
 毎年わからなくなって、いろいろお雛様が載っている雑誌など取り出してみるのですが、ますますわからなくなる事があります。
 お雛様とお内裏様どちらが右でどちらが左?
いろいろなんですよね。 なぜ? と思いながらも、なんとなく気分で決めていましたが今年は気になって調べてみました。

 歴史上、右上位ということもあって、昔は向かって右が男性、左が女性だったということです。明治維新以降の西洋化が皇室にも影響し、昭和天皇即位の際から西洋式(男性が向かって左)になりました。
でも、伝統を重んじる京都では今でもお雛様を向かって左に飾るようです。
どちらも間違いではなかったのですね。

 ところで、昨日テレビ「トリビアの泉」で三人官女の中央の女性は既婚者であると言ってました。本当らしいです。三人官女といえば若い女性を想像していましたが、中央の一人だけが年配。既婚者のしるしである眉をそり、歯も黒いそうです。
歯が黒いといえばお雛様も既婚者ですからお歯黒です。これは公家文化の名残。

 最後にお供えの菱餅の色、あの三色の意味も興味深いです。
どういう順番か思い浮かびますか?
下から白、緑、紅と決まっています。白は雪積もる冬の大地を、次に芽吹く若葉の緑、そして紅は春に咲く桃の花をそれぞれ表しています。冬から春へ移り変わる季節を表す色です。
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by visual-c | 2005-03-03 23:40 | iroiroな色
千と千尋(アニメに見る色彩効果)
 前回、「黒猫」で宮崎駿の“魔女と宅急便”が一番好きなアニメと書きましたが、他にも“トトロ”や“千と千尋”は何度見ても飽きる事がありません。
 ストーリーもさることながら、注目しているのは何と言ってもその色使いです。
スタジオジブリの作品は保田道代さんが色彩設計されているのはテレビなどで紹介されていますがその緻密な色彩設計にはいつも感心させられます。

 同じ白を使うのでも、白にもいろんな白があります。エスキモーなどは100色もの白を見分けると言われていますが、私たちもそこまではいかなくてもある程度の違いは見分けます。そしてその違いによって暖かく感じる白もあれば冷たく感じる白があることをなんとなく感覚的にわかっているのです。
そう、無意識下で。

 さて、千と千尋ではどのように白を使い分けていたか。
千(千尋)は人間らしさを出すために温かみのある黄味がかった白を、ハクは別世界に存在し人間ではないため冷たさを感じさせる真っ白を使っています。服の色も千は暖色系で影はグリーン系なのにくらべ、ハクの服は寒色系で影はグレーを使用し、すべてのシーンでこの色の使い方は徹底されたそうです。

同じ色でも表現したいものを表すのに適した色味を使う事で、伝えたいメッセージが違和感なく自然に伝わります。
商品の色、パッケージの色は中身を上手く伝えてますか。
広告の色、サイトの色は紹介したい事を正しく伝えていますか。
色彩は何となく決めるものではなく理論的に設計されるもの、スタジオジブリのアニメの中にはヒントがいっぱい隠されています。
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by visual-c | 2005-03-02 23:55 | シネマな色