東京都は景観の保全を目的として、色彩基準から外れたビルの建築主に色の変更命令を出せるよう、都景観条例を改正する。YOMIURI ONLINE
昨年10月に完成した赤い壁のイタリア文化会館をめぐり、「皇居周辺の景観と調和しない」などとして地元住民が壁の塗り替えを要請している問題。東京都はイタリア大使館に色の変更を申し入れているが、現行では建物自体には違法性はなく、従うかどうかは大使館側の判断に委ねられているとのこと。 イタリア人建築家によると格子のパターン+漆の赤色=日本のイメージということですが、問題はその色の強さ、日中見るとかなり刺激の強い色味だそうです。 確かに美しい色で、私は個人的にひとつの建築物として美しいデザインだと思います。 ただこんな大きなビルが一面この強い色を放っていたら周りで生活する人、観光で訪れた人はどう感じるのか。 景観は公共のもの。周りの景観と響きあうやさしさがほしいなと思います。 こちらは地元福岡のケース。 福岡ドームに隣接するホークスタウン。映画館やゲームセンター、ショップなどが入り、最近はさらに増床し大勢の人でにぎわうアミューズメントスペース。 2000年に開業した当時の外壁の色 開業当時の駐車場側(道路には面していない) 実は竣工当時塗られた外壁は写真右のような鮮やかな色でした。 ひとつひとつの色が鮮やかでしかもそれが色とりどりに塗られていくさまをドキドキしながら見守っていたのを覚えています。 もちろんこのドキドキはワクワクではなく ワナワナです(笑 隣接する福岡ドーム、ホテルシーホークの向こうは海、近隣にはシーサイド百道として知られる観光スポットでもあり企業の高層ビルやマンション、高級住宅地と続く美しい街並み。 このホークスタウンの周辺も閑静な住宅街です。 写真の左に閑静な住宅街がつづきます ドームの向こうの海 この街に住む者としてやはり強い抵抗を感じました。 福岡に来た当初はキャナルシティにも驚かされましたがどうやら外国人建築家から見た福岡、アジアのイメージなのでしょうか。 結局 住民の抗議に応えて外壁は塗り替えられ若干トーンを落としてのオープンとなりました。 #
by visual-c
| 2006-09-28 11:26
| NEWSな色
茶色いマックは京都御所の南西交差点(烏丸丸太町) 白いマックは北西交差点(烏丸今出川) 京都御所の近辺は看板の色も違います。 日本が誇る古都、京の町・・・ 近年は今までにもまして観光客が増え続け、特に秋の京都は宿泊先を確保するのは至難の業。 関西生まれ関西育ち、ちょうど実家は京都と大阪の境目。住所は大阪市だけれど一本裏の道路からは京都府・・・そんなところに住んでいました。 大学生時代のデートコースは京都大原三千院、嵐山、鴨川と歩きつくした町並み。 離れてみてどんなに贅沢な景観の中にいたことかつくづく思い知るこの頃です。 数年前に京都駅が新しくなりすっかりモダンに変身。その変わりようには今でも馴染めないのですが、街の中は景観を守るための条例で保護されているため、かなり昔の佇まいを残していると思っていましたが・・・・・ やはり高層マンションが乱立し京都らしい景観が失われつつあるという・・・ 京都市は16日、「清水寺から見下ろした町並み」「賀茂大橋から見上げた大文字の送り火」など、38地点にのぼる代表的な眺望を守るため、建物の高さ制限の強化や外観のデザイン、色彩の誘導などを柱とした総合的な景観保護規制策を2007年度にも実施する方針を明らかにした。YOMIURI ONLINE カラーコンサルタント #
by visual-c
| 2006-09-25 00:29
| NEWSな色
悩まないために正しく伝える色は・・・で取り上げたカロリー1/2のパッケージが変わりました。
そうそう、白の面積を大きくして 丸の上部を明るい黄色に近づけて少し軽~いイメージになりましたね。 新鮮な卵の黄身のイメージでしょうか。もっと明るくすればもっともっと軽くなるのでは・・・ 微妙な変化、写真でわかるかなぁ~~~でも売り場ではしっかり目に留まりましたよ。 ほんの少し変えるだけで 伝えたいことがしっかりと伝わります。 色はお金もかからず簡単に変更もできる。ばっちり見方につけちゃいましょう。 コツはたくさんの色を使わない。その色の持つ特徴を知って、メッセージを一番よく伝える色を探すことかな。 スーパーで定番商品がセールになった時、そろそろリニューアルかなとo(^o^)o ワクワクして しまいます。パッケージウォッチング、クセになります~~~うふふ♪ ところで卵といえば 最近はブランド卵が人気ですが・・・ 栄養価が高くておいしそうな卵の黄身はオレンジに近い濃い黄色?と思っていたら こんな記事が・・・「卵の黄身の色、気にしてますか?」 ちなみに・・・ ライバルはこうなってます #
by visual-c
| 2006-09-18 00:26
| おいしい色
(こんな地域限定スナックもよく見かけますね)
江戸紫 京紫 カップ麺のスープの味は 東と西では違うということは 結構知られていますね。 それは味の好みが違うからで 全体的に東は濃い味、西は薄味。 うどんの出汁を見れば よくわかりますが、 関西の人は 関東でうどんを食べるとまず見た瞬間、 しょっぱい(塩辛い)と感じてしまい、実際食べても出汁の味よりしょうゆ味を感じてしまいます。 一方、関東の人は関西でうどんを食べると 見ただけで味が薄そう、物足りないと感じるそうです。 って、この好みの差、境目はどこでしょうね~ ちなみに私は関西人なので 出汁はしっかり、薄口醤油で味付けます。 実際の味付けも地方によって好みの差はあるようですが 実は人間の味覚は五感の中でも最も鈍感で、わずかに1%の感覚。 一方、視覚による情報は87%、私たちはほとんど見た目でいろんことを感じ取っています。 目で食すというとおり、目で味わう部分が大きいのです。 そして・・・食品の色の濃さは味の濃さと連動しているようです。 ところで、この嗜好差は味だけではなく色にもあります。 大阪でヒットした商品が 東京でヒットするとは限りません。 また九州で人気のショップがそのまま同じショップを東京で展開しようとして失敗したという話もよく聞きます。 「十人十色」と言われますが どうしてこの好みの違いが現れるのか。 考えたことはありますか? 色の好みの差は時代環境の違いである年齢差、性別などの先天的または育った環境や職業など経験による後天的な個人差に左右されます。 そして・・・あまり知られていない自然環境の違いによる地域差に大きく影響されます。 これは生まれ育った土地の自然環境によって後天的に獲得された嗜好傾向ですが最も無意識的に自然に発生するものです。 その土地できれいに見える色は その土地の人に好まれ、普段よく見ている慣れ親しんだ色は落ち着く・・・地域による色の嗜好差を ちょっと頭の隅っこにインプットしてくださいね。 #
by visual-c
| 2006-09-05 21:50
| 色の取説
いよいよ本日サッカーワールドカップ開幕 日本中がSAMURAI BLUEに染まる。 各地でいろいろな応援が繰り広げられているが、福岡ではここ。 大宰府のおみくじに願いをこめて・・・・・頑張れ!!SMURAIたち ちなみに “SAMURAI BLUE 2006” は 日本サッカー協会がワールドカップ本大会のため、5つの候補の中から一般投票を行い、選ばれた日本代表のキャッチフレーズ 他の候補は上位から 「Mske the HISTORY」「世界を驚かせよう」「頂点へ、全員で」「WIN NOW!」 2位の倍以上の得票でサムライブルーが選ばれたということですが 欧州から見た日本をよく表しているのでしょう。武士道精神をとりあげた「国家の品格」や 「The Last Samurai」のヒットなど 国内外で今は侍魂が注目を浴びています。 SAMURAI BLUE は 青の色名ではなく日本魂の色名といえるかも知れませんね。 #
by visual-c
| 2006-06-09 16:57
| NEWSな色
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