先日行われたリエゾン九州・資金研究会の後の懇親会で「色」が話題になりました。色はどこにでもあり、私たちの日常生活とも密着しているので何かと興味ある存在、それでいてなかなか上手く使いこなせない悩みの種でもあるようですね。
さて、今日はそこでちょっと話題になったある色について。 「むらさき」 紫が病的な色、こころが病んでいる色と言われる事があるのをご存知でしょうか? 過去に研究された心理学者の発表をみると、紫は情緒不安をもたらす体の機能不全をあらわすと意味づけられていたり、狂気・不安・心配・嫉妬・憂鬱などが連想イメージとして挙げられると言われています。 このようなネガティブなイメージが紫=病的という図式につながっているのでしょう。 そうかと思えば紫は歴史上最も尊ばれた高貴な色としても知られています。 特に中国や日本では紫は位の高い人の特権で、一般庶民には禁色(キンジキ)とされていました。それは現在のように化学染料がなかった頃、貝紫や紫根からとれる紫の染料は極微量で、大変高価であったからなのです。 その名残で今でも紫は高貴な色という雰囲気を漂わせていますね。 また現在では紫は癒しの色としてもよく知られています。 そもそも色は波長であり、私たちはそれぞれの波長からさまざまな影響をうけているのです。 たとえば私たちの体の中にある光回復酵素は紫の波長のエネルギーを吸収して損傷を受けたDNAを修復することがわかっています。 だから人は、気力、体力が低下気味の時に紫に惹かれるのでしょう。美しいと感じるのは体が自然とその色を取り入れようとしているからではないでしょうか。 傷を負った心身が自然と紫の波長と響きあっているのです。 ところで・・・ 紫は特に不思議な雰囲気を持った色。そう思いませんか? それはなぜでしょうか。 本来紫は光のスペクトルにはない色。目(脳)の中で赤と青を混合して作られる色です。刺激的で外に向かう赤の性格と、静的で求心的な青の性格、まったく正反対の両面をもつ。そう思えば不思議な意味がわかるような気がします。 カラーマーケティングコンサルタント
by visual-c
| 2005-05-26 23:20
| iroiroな色
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